シンスプリント
【このような症状、あてはまりませんか?】
☑ すねの内側、下あたりが痛い。
☑ 最近マラソンを始めて足が痛くなってきた。
☑ ジャンプや走る動作で痛みが強くでる。
☑ 安静にしていてもすねの周囲が痛い。
【シンスプリントとは?】
・主に陸上競技の選手に多く発症し、ランニング時の脛骨(すね)の内側下1/3周囲の痛みが特徴です。
1.いわゆる“つちふまず”がきちんと機能していない場合(回内足タイプ)
すねには骨は脛骨と腓骨という二本の骨があります。この二本の骨の間には“骨間膜”と呼ばれる膜があり、ふくらはぎの筋肉(後脛骨筋)はこの膜の後ろから起こってアーチ(つちふまず)を作ります。アーチが低下すると、この後脛骨筋やヒラメ筋の過伸張や過収縮が起きそれが原因で痛みが生じてきます。
2.ハイアーチが原因の場合(回外足タイプ) 図参照
走るなどの動作の時足の小指側からの接地になります。足首の捻じれのストレスが下腿の外旋強制となり、この時足(脛骨)には捻じれるストレスが加わります。
【気を付けること】
赤丸で印をつけたところは疲労骨折が多い場所になります。痛みが出た場合は動けるからといって放置するのではなく一度検査を受けましょう。
レントゲンでは初期の発見が難しいです。このような場合は超音波エコーは有効です。炎症初見と、仮骨形成(骨折の修復過程)を観察することができます。
【当院での症例】
四角い枠内で弧を描くような白い線、これがシンスプリントで問題になる脛骨という骨です。画像は水平に輪切りにしたイメージです。白い枠内、白い線の少し右側にうっすら赤いような青いような斑点が見えます。これは血流を観察したもので、この骨に沿って炎症があることを示しています。骨は骨膜、筋肉は筋膜と呼ばれる膜に覆われています。シンスプリントは骨膜や筋膜の炎症ですのでこのように観察できます。
【脛骨(すねの骨)を縦に観察】
白い濃い線がすねの骨を表しています。上記の画像と同じ方です。骨折の疑いを除外するため、念のため撮りました。もし、シンスプリントではなく疲労骨折が疑われる場合白い線が欠けてうつったり、盛り上がってうつったりします。ここからは骨折の状態は観察できませんでしたのでシンスプリントと判断しました。
【治療法の選択】
<保険診療の場合>
スポーツでのケガになりますので保険を適応することができます。シンスプリントは原因が2通り考えられます。そのため、“つちふまず”が低下したり足が内を向いている場合と“つちふまず”が高く足が外側に向いている場合とで治療内容が少し異なります。筋肉や骨膜に炎症がある状態ですのでむやみにマッサージ等の手技療法を行うとかえって悪化させてしまいます。いずれにしても足のアライメント(整列具合)に異常をきたしていますので、そこからくる負担の軽減をするため、痛みのない範囲で柔軟性の獲得を目指します。そして、テーピングで該当する筋肉の補助をしたり、つちふまずをサポートします。痛みが強いときは少し運動を休んでもらう方がよいでしょう。
<鍼灸治療の場合(自費)>
痛みを早く引かせたい場合や、大事な大会などが控えている場合はこちらでのケアをお勧めします。鍼灸には痛みをコントロールする働きや、自己修復力を高めてくれる働きがあります。それだけではなく、こちらを選択することのメリットは足からくる体のアライメント(整列具合)異常に対してもアプローチできます。足が痛くなると膝や骨盤の傾き、腰や背中の筋肉で体全体をカバーをしますので、スポーツでのパフォーマンスが落ちてしまいます。原因と合わせて付随する症状もしっかりとメンテナンスしていきましょう。
<治療期間について>
目安は約一か月~二か月。スポーツをしながらであれば長引くことも考えられます。痛くても運動できるからと放っておくのではなくなるべく早く受診し、運動を休む期間が必要であれば無理をしない、これが早期回復につながります。
<お問い合わせ>
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