変形性膝関節症

散歩やゲートボール、グラウンドゴルフで膝が痛いあなたへ

 膝の痛みをコントロールしてゲートボールやグラウンドゴルフでいい成績を残したい。

 階段昇降時、膝の曲げ伸ばしで膝が痛む。

 レントゲンで膝の軟骨が減っていることや骨の変形は診てもっらたけれども半月板や筋肉など軟部組織の状態までは診てもらっていない。

 少しでも膝の痛みを楽にして友達と食事や買い物をたのしみたい。

 

 【患者さんからの主な訴え

 ・痛みが出る前の段階ではだるさやおもく、鈍い感じがあり、こわばることもあります。

 ・初期には膝の横(関節裂隙)に限局した痛みがあります。

 ・歩き始めや立ち上がる時に痛く、動いているとましになります。

 ・進んでくると痛みの範囲が広がり動作中の痛みも出てきます。

 ・正座ができない。

 

弊所では超音波エコーで観察します

以下は同じ膝を内側から観察しています

  膝のエコー  正常

  膝のエコー 骨棘あり

 変形がお分かり頂けたと思います。

関節軟骨はこのように観察できます 

 白い濃い線は太ももの骨になります。その上が黒く抜けていると思いますが、この黒く映ったところが軟骨です。左右差を比べることもできますのでこれにより軟骨がすり減っているかどうかも分かります。

半月板について

 

 

 左側の白い線は太ももの骨、右側の白い線はすねの骨を表します。この途切れ目が“関節裂隙”と呼ばれる場所になります。そこに白っぽく三角形のような形で映っているものが半月板です。半月板損傷ではこのようなきれいな形ではなく乱れがある形で映りこんできます

 

 <当院でのリハビリ>

 痛みのある場所をエコーで抽出し、原因を明確にします。そのうえで患者さんに合った治療計画を立てます。

 “変形性膝関節症”と一言で言ってもその方の既往歴や生活習慣などによってアプローチしなければならない場所が変わってきます。

 

いつも同じように電気を当ててマッサージしているだけでは絶対によくなりません

 リハビリ内容の例 ※状態(個人個人)によりアプローチ方法は異なります。 

 ① 筋力トレーニング

 太ももの前面の筋肉は大腿四頭筋と呼ばれ4種類の走行が違う筋肉があります。重りをつけて動かす、水中で動かす、というのが主流ですが、ただ運動するだけでは効率も良くなく、根拠が伴っていないと言わざるを得ません。大腿周径というふとももの筋肉の厚みをメジャーで測る方法もありますが、中までは分かりません。大腿四頭筋をエコーで抽出し、左右差を比べることによって4種類の筋肉の内、どれにアプローチするかを決めます。筋力が付いたかどうかの指標は先ほどの大腿周径でも大雑把には分かりますが、最初に撮ったエコーと比較してもらうと目に見えて分かります。

 

 ② 股関節の柔軟性の改善

 股関節もたくさん筋肉がありますが、どこにアプローチしなければならないかを明確にし、リハビリをおこないます。人工関節置換術を行われている方でも禁忌姿位さえとらなければアプローチすることが可能です。

 

 ③ 前傾姿勢による骨盤の代償動作による重心の低下

 背中の変形や例えば腰の痛みによる骨盤の後傾など重心の位置によっては膝に負担をかけます。背部や胸部、骨盤の傾き(前傾後傾)、重心の位置にアプローチしていきます。

 ※~矯正みたいな手技は使用しません。関節がもつ本来の動きを利用して痛くないように行っていきます。

 

 

 <保険適応について>

 変形性膝関節症は慢性症状ですが、関節水腫がたまることもあれば、使い方で炎症も起きます。これは急性の症状と判断できます。エコーでも炎症の有無は確認できますので保険の範囲での施術が可能です。

 <鍼灸治療の提案>

 一定のリハビリの効果を出すためには少し時間がかかります。痛みや膝にかかる負担を減らしリハビリの効果が得られるまで痛みをコントロールすることができます。

 

 <治療目標について>

 まず、既に起きてしまった変形は元には戻りません。いかに痛みをコントロールできるかということを目標にリハビリを進めていきます。変形がある以上少しずつですが悪くなります。しかし、何もしなければ痛みや悪くなるスピードはそのままです。リハビリをすることにより、現状維持、ないし悪くなるスピードを遅くすることができます。治すというイメージよりは痛みを抑えながらより長く使う、と言うほうが良いかもしれません。筋力強化にしても、柔軟性獲得にしても長い目でみていただく必要があります。時間をかけて悪くなっていますのでその分時間はかかります。日常生活に支障が出るほどの痛みであれば手術という選択肢も考えなければなりません。

 

 <保険診療の場合>

 少なくとも週2回~3回のリハビリが必要です。期間はその方の目標によります。長く使いたい、大切に使いたいのであれば定期的にメンテナンスしていきましょう。

 <治療を受ける前の心構え>

 ・「学校や仕事が忙しいからこれない」(治療に集中できていない状態)
 ・「ほかにもっといい治療法があるんじゃないか?」(迷いがある状態)
 ・「このくらいの期間治療を受ければ十分だろう」(自己判断)
 …上記はほんの一例ですが治療に集中できていない方は何をやっても良くなりませんし、また、ドクターショッピングと呼ばれる病院や治療院をぐるぐる巡ってしまう状態に陥ることが多いです。弊所は全力で施術を行いますし、必要であれば病院への受診もお勧めします。しかしながらあなたにしかできないことがあります。
 治療に集中する心構えはできていますか?
 良くならず困るのは私ではなくあなたです。施術を受ける前にもう一度しっかり考えてみましょう。

 

 【変形性膝関節症はなぜ痛いのでしょうか?】

 ・軟骨は膝の関節包(関節の動きをよくするための潤滑油を出す)の中にあり、滑液で栄養されています。

 ・軟骨には血管や神経はありません。→軟骨(クッション)が減ると骨と骨がぶつかる。

 ・骨は骨膜に覆われており、骨膜には神経や血管が豊富にあります。→ぶつかると痛い。

 

 

<お問い合わせ>

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 吉岡鍼灸整骨院 JR「鳳駅」徒歩8分

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