総腓骨神経麻痺
脛の神経の通り道でのしめつけ
原因
ケガや長時間のあぐらで発生。
危険因子
- 肥満
- 喫煙
- 糖尿病
- ギプス固定
- 手術操作 など
症状
- 下垂足
- 足関節背屈(甲や指先を上に向ける動作)の筋力低下
- 足指伸展(足の指を上に向ける動作)の筋力低下
- 足関節外返しの筋力低下
- 脛の外側から甲にかけての知覚障害
治療法の選択(病院では)
- 保存療法
絞扼神経障害の場合、ステロイド局所注射を行う。
- 保存療法無効の場合は手術
ガングリオンなど占拠性病変の場合は該当病変の切除、絞扼神経障害に対しては神経剥離を選択する。麻痺の回復が期待できない場合には後脛骨筋腱い後述を行う。
当院での保存療法(病院の画像診断で異常がないとき)
- エコーで筋肉の滑走性、柔軟性、筋膜癒着、筋膜肥厚などを確認。
- 該当筋肉に鍼、温熱療法、鍼通電などを用い、神経の通り道での内圧を下げる。
- 拘縮予防の為、可動域訓練を行う。
治療期間
通常、ケガが原因となるものは3ヵ月~6カ月での回復。目標により多少前後する。