腰椎椎間板ヘルニア
坐骨神経の痛みがあり安静時でも下肢痛があるあなたへ
☑ 痛みや痺れを軽くして外出できるようになりたい。
☑ 病院で手術の必要性はないと言われたけれども痛みをどうにかしたい。
☑ 腰痛体操など教えてもらったけれどもきちんとできていない。
☑ 雨が降ると症状が出ておっくうである。
腰椎椎間板はクッション働きをし、椎間板の中心部には“髄核(ずいかく)”と呼ばれるゼリー状のものがあります。その髄核の周りを“線維輪”というしっかりした組織で囲まれています。ヘルニアとは<脱出した>という意味になります。文字通り椎間板の線維輪から髄核が脱出した状態を指します。ではなぜこのような脱出が起こるのでしょうか?およその原因は以下の通りになります。
- 年齢的な要因で椎間板の水分が減るなど変性を起こし発症するもの。
- 力仕事などで腰への負担が大きく発症するもの(ぎっくり腰のように起こることもある)。
- 体重が重く常に負担がかかり起こるもの。
腰への負担のは長時間の仕事だけでなく、同じ姿勢での作業も含まれます。腹筋や背筋が低下している人に多い傾向にあります。これにより脱出した髄核や飛び出た線維輪が神経を圧迫してしまうと炎症を起こし痛みや痺れがでてきます。
【腰椎椎間板ヘルニアの特徴】
下肢に広がる坐骨神経痛のような痛みが特徴です。前かがみでは外力により、座った状態では同じ軸圧による負担により症状が強く出ます。しかし、安静にしていても痛い場合もあります。また、腰椎は5つありますのでどこ(何番目)でヘルニアがあるかにより下肢のしびれの出る場所が少し変わります。腰椎は解剖学的に下に行くほど大きくなっています。これは下に行くほどかかる負担が大きくなるためです。そのような理由もあり、3~4番目の間にある椎間板、4~5番目の間にある椎間板、5番目の腰椎と仙骨の間にある椎間板、これらの部分での発症が比較的多いです。
日常生活に支障が出ていたり、膀胱直腸障害のある場合は原則医療機関の専門医の指示に従ってください
ヘルニアは保存療法がまず、第一の選択肢になります。しかし、マヒの程度が進行していったり痛みで日常生活に著しく支障が出る場合、特に膀胱直腸障害がある場合は手術の対象となります。また、保存療法で効果がなく、早期の社会復帰を目指す場合、ずっと保存療法を行うのではなく早い段階での手術も選択肢の一つになります。
当院で行う画像観察について
弊所では超音波エコーを用いますが、ヘルニアがあるかどうかは超音波エコーでは判断できません。徒手検査でヘルニアの疑いがある、というところまでしかお伝えはできませんので、診断が確定していない方は医療機関でのMRI検査を必ず受けてください。
【代表的な徒手検査について】
FNSテスト
SLRテスト
2つともこのような動作で大腿から臀部、腰部にかけて放散痛が出るかどうか確認します。SLRテストでは痛みなく何度まで上がるかも参考にします。
【弊所での保存療法】
- 日常生活でのアドバイスを行います。
前かがみや中腰の作業は避けてください。また長時間の椅子に座った状態は腰にかかる内圧を上げてしまいますので極力控えましょう。どうしても中腰になったり、椅子に座って仕事をしないといけない場合は当院にてその方に合った負担の軽減方法をお伝えします。
- 理学療法に基づいたリハビリ
急性期の痛みが引いた段階で、温熱療法やストレッチング、腹筋背筋の筋力強化など行っていきます。
- 鍼灸の提案
ヘルニアで圧迫を受けている周囲の組織の血流を改善し痛みのコントロールを行います。痛みに関しては比較的効果があがり易い傾向にあります。
【保険適応について】
急性の間は保険を使っての施術も可能ですが、保険施術はあくまで手当までしかできないため、当院では行っておりません。できる範囲が限られてしまいますので保険施術だけでは根本的な解決はできません。しっかり原因に対処していくためには、また、時間とお金を無駄にしたくないのであれば最初からきちんとした鍼灸治療を受けることをお勧めします。
【良くなるまでの期間について】
1週間に1、2回の間隔で12~15回でまずは痛みの緩和を行います。痛みや痺れが引いてきたら2、3週間に1回のペースでメンテナンスを行いながら自宅でできる運動など積極的に行っていただきます。これにより症状が出にくい体を作っていきます。
<お問い合わせ>
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