骨盤が歪むときってどういうとき?
2023/02/14
『歪んでいる』と言っておけば馬鹿はそれなりに納得する
実際に『骨盤のゆがみ』というものは存在しています。本質を理解している人が非常に少ないため、これは本当に都合が良い言葉となってしまっています。
- タブレット端末で写真を撮る
- マス目の前であなたの体がまっすぐでない事の説明を受ける
- 骨盤矯正を勧められる
この流れ、ひょっとしたら経験している人も多いのではないでしょうか?
骨盤のゆがみからの骨盤矯正という連続技は『ゴミ施術者』を『それなりにできる施術者』に見せることが可能です。
私たちの業界でも、本質を理解している人は一体どれほどいるのでしょう…
そのような性質であるがために、骨盤矯正にだまされている人は本当にたくさん存在します。お気の毒です…。
ゆがみとは?
端的に言うと骨盤のゆがみとは『恥骨結合乖離(ちこつけつごうかいり)』に代表されるような骨の結合部のズレを指します。
実際にゆがみがおこるケースは以下の2パターン
- 交通事故のような強い力を受けたとき
- 出産の時
バカの一つ覚えの様に姿勢分析や骨盤矯正をしているところでは写真を撮って
『○○さんはこのようにゆがんでいます。普段の普段のくせでゆがんでしまいましたね。だから○○回骨盤矯正をするほうがいいですね』
といった形で説明を受けると思います。
ちょっと待った‼
もう一回思い出してみましょう。
ゆがむときはどんな時?
そう、交通事故のような強い力が加わったときか出産の時。
『普段のクセでゆがむとかアホか‼』と突っ込みたくなります。だって日常生活で交通事故にあったような強い力がかかり続けているということになるのですから。毎日が交通事故(笑)
整骨院の言う『ゆがみ』は医学的な『ゆがみ』ではない
ゆがみがどんなものか理解している人は絶対に『ゆがんでいる』とは言わないのです。この『ゆがんでいる』は知識のない施術者ほど使いたがります。なぜなら、患者側に対する説得がめちゃくちゃ楽だからです。
国家資格者が『ゆがんでいる』と言えば、メディアで取り上げられていることもあり、みんな疑わずに信じてしまいます。
特につっこんで深く考えることもなく『ゆがんでいるなら通わなあかんな…』といった感じでいともたやすく囲い込みが成功してしまいます。
でも、骨盤まっすぐじゃないやん?
その現象を表すのであれば、『傾き』と言います。前に傾く、横に傾く、後ろに傾くこれらは骨の結合部のズレによって生じるものではなく
- 筋膜の異常
- 筋肉の短縮
- 筋肉の緊張
- 柔軟性の低下
などによって引き起こされるものです。
足の長さを例にとってみましょう
足の長さの差や開きも指摘されたことがあるかもしれません。
例えばお尻の外側の筋肉が緊張、短縮などを引き起こすと、骨盤はこんな風に傾きます。
逆に内ももの筋肉が緊張、短縮などを起こすと
このようになります。
これらは『ゆがみ』ではなく『傾き』
一言で骨盤矯正と言っても治療院によって方法はさまざま。
もし、今通っている整骨院の治療が下記の上2つに該当しているようなら今すぐ通院やめないとケガします♪
- トムソンベッド(カイロ用の矯正ベッド)で矯正 → 本質を理解していないアホ
- 腰回りをコネコネマッサージ → 無能
- 股関節周りの柔軟 → 半分正解
なぜ、半分までしか正解でないのか?
それは、筋肉は非常にたくさんあり、
- 話を聞いただけ
- 痛みの動作を確認しただけ
- 触診
- 理学検査
だけでは『何筋』の『どの部位が』『どれくらいの範囲で』『どうなっているか』が全く分からないから。
半分はカンということになりますね。
結局、きちんと把握できているわけではないので、加減を間違えたり、やってはいけない症状に対し骨盤矯正をしてしまって骨折や関節炎になる…
体の不調の原因をとにかく『ゆがみ』のせいにするところでは『筋膜の異常』は見てもらえないですし、おそらく痛みやしびれ、内圧を上げる原因として様々なことが見落とされます。
もう、いい加減、骨盤矯正は治療ではないのだと気づきましょう。
吉岡鍼灸整骨院では超音波エコーを導入
エビデンスのない姿勢分析は行いません。
また、根本的な解決につながらない骨盤矯正も行いません。
エコーを使うことで『傾き』を出している原因を直接取り除くことができます。
『何筋の』『どの部位が』『どのくらいの範囲で』『どうなっているか』を医学的な根拠として説明し、エコー画像を見ながら悪い部分へ直接鍼灸でアプローチをかけていきます。