リチャード氏病

リチャード氏病とは5番目の腰椎の一部(肋骨突起)と仙骨の癒合です

 一般には、腰の骨の一部と亀の甲羅のような仙骨という骨との癒合(ひっついた状態)を指します。したがって腰椎の動きが制限されたり、他の場所に負担がかかり、変形がある周囲の組織の内圧上昇、血流不足などによって痛み(鈍痛)と生じます。

通常整形外科でのレントゲンで診断名が付きます

 

 

リチャード氏病と正しく向き合うために

病院での検査がまず第一歩です

リチャード氏病(Scheuermann病)は、成長期に脊椎の一部が変形してしまう疾患であり、レントゲンやMRIといった医療機関での画像診断によってしか確定診断ができません

しかし、多くの「腰痛専門」を謳う整骨院や整体院では、この疾患そのものを知らない、もしくは誤った理解をしたまま施術しているケースが散見されます。
仮に変形性の疾患であることを見落としたまま、単なる「姿勢の悪さ」「筋力不足」「骨盤の歪み」などと説明され、安易な施術を受け続けた場合、むしろ悪化するリスクすらあるのです。

私たち吉岡鍼灸整骨院では、このような“知識の空白”に陥らないよう、まず病院での画像診断を推奨し、その上で当院でサポートできる範囲を明確にお伝えします。

超音波エコーについて

 弊所では超音波エコーでの画像観察を行います。しかし、エコーではリチャード氏病は分かりません。慢性の腰痛を長年患っている場合は一度医療機関で原因をはっきりさせておく方がよいでしょう。リチャード氏病では腰の筋肉が次のような状態になることがあります。

この様な状態になると、痛みが強くなり動作の制限も出てきます。この様な状態を速やかに解決するために当院ではリチャード氏病の痛みに対し、鍼灸を推奨しています。エコー画像の状態は1日で出来上がるものではありません。痛みが軽減するまで少なくとも30回以上の鍼灸治療が必要だとお考え下さい。

弊所では必要に応じて患者様のかかりつけ医に診てもらうことも責任の一つだと考えております。

私は整形外科に10年以上勤め、リチャード氏病の方のリハビリを多くこなしてきました。

【リチャード氏病のリハビリについて】 

 前提として、生まれつきの変形であるため変形をもとに戻すことはできません。目標は“上手に症状と付き合っていくこと”です。

 運動療法で腹筋背筋がうまく使えるように訓練します。腰回り、股関節周りの柔軟性の改善も行います。重心移動の練習も行います。体重や負荷がかかる仕事などの要素がある場合は日常生活でのアドバイスも積極的に行います。

 

・鍼灸

 運動制限がかかるため腰回りの筋肉の緊張が強くなり、血流も悪くなります。また内圧の上昇など体にとってマイナスの環境を放置しておくと、痛みに対して敏感になったりすることもあります。鍼灸では“体を治そうとする力”を高め負担を軽減するとともに血流改善を行い痛みをコントロールしていきます。

 

リチャード氏病で骨盤矯正は絶対にやってはいけません。

リチャード氏病にも関わらず、骨盤矯正を受けているのであれば、今すぐやめてください。間違いなく悪化します。

■整骨院を転々とした末に──山上さんの後悔

大阪市内で働く山上さん(30代女性)は、長年「腰の重だるさ」と「足のしびれ」に悩んでいました。病院ではリチャード氏病と診断されており、医師からは「根本的に骨の変形は治らないが、うまく付き合っていく必要がある」と言われていたそうです。

でも、現実には日々の痛みがつらく、
「少しでもマシになるなら…」と整骨院を転々とする日々が続いていました。


「病院でリチャード氏病って言われてて…」
そう整骨院で伝えると、たしかにみんな「大変ですね」と言ってくれる。
でも、それ以上は何もない。
すぐに話題は“骨盤のゆがみ”や“姿勢矯正”へと切り替わる
そして毎回のように勧められるのは──骨盤矯正。


当初は「少しでも効果があれば」と通っていた山上さん。
でも、ある日いつものように矯正を受けた後、立てないほどの強烈な痛みに襲われ、病院を再受診。
診断は関節炎の悪化でした。


その後、山上さんは当院にも訪れました。
病院での診断や画像も確認しながら、エコーで筋膜の滑走不全をチェックし、リハビリと鍼灸による段階的な改善を提案しました。

最初の1〜2カ月はしっかり通院されていました。
しかし──3カ月が経った頃、急に連絡が途絶えました。

「全然痛み、変わらないな…やっぱここもダメかも」
そう思われたのかもしれません。

でも、骨の変形という構造的な問題から引き起こされる症状を“数カ月で緩和”させる施術など存在しません
大事なのは、正しい方向で積み重ねること。

そして今も彼女が、
「どこへ行っても変わらない」と思いながら、痛みと付き合い続けているのではないか──
そう感じるのです。


⚠️あなたには、同じ思いをしてほしくありません

「安いから」「近いから」で院を選び、
本質に辿り着けないまま症状が悪化していく人が後を絶ちません。

最初から、「本当に理解してくれる施術者」を選んでください。
リチャード氏病のような構造的疾患に対して、適切な見立て・評価・施術ができる治療院は限られています。

当院でできること・できないこと

<できないこと>

変形を治すことは医学的に不可能であり、「矯正すれば治る」というような無責任な説明に惑わされないよう注意が必要です。

<できること>

リチャード氏病は「治す」のではなく、上手に“共存”していく疾患です。
私たちは、あなたが今感じている痛みやだるさを軽減し、将来的な悪化を防ぐことを目的とした個別の運動指導と筋膜施術を提供しています。


筋力トレーニングについての考え方

この疾患において重要なのは、「やってもらう」ではなく、「自分で治していく」意識です。
施術者に丸投げしたままでは改善しません。患者さん自身の意識と努力が成果を左右します。

最近ではテレビやYouTubeでも多くのトレーニング法が紹介されていますが、発症時期・症状の程度・筋力の状態により適切な時期や方法は異なります
誤った方法や時期に行えば、かえって状態が悪化するリスクすらあるのです。

「腹筋を鍛える」といっても、外腹斜筋や腹直筋といった“浅い筋肉”を使う場合と、腸腰筋など“深層筋”を鍛える場合では、方法も目的も全く異なります。

当院では、あなたの体の状態に合った、安全かつ継続可能な方法を、座ったまま・寝たままでも行える形でご指導します。

通院頻度と治療期間の目安

通院頻度

治療期間

※症状が取れても骨の変形は残ります。これは治癒ではなく寛解(落ち着いている状態)です無理をすれば再発のリスクがありますので、痛みが取れたあとも月1~2回程度のメンテナンスを推奨しています。


“未病”の視点で未来の再発を防ぐ

東洋医学には「未病(みびょう)」という考え方があります。
これは「病気になる一歩手前の状態」であり、症状が出る前のケアこそが最大の予防策です。
リチャード氏病も同様で、症状が落ち着いたあとも定期的にケアを続けることが、長期的な健康維持につながります。


取り組む心構えがすべてを決める

以下に当てはまる方は、どこへ行っても改善は難しいでしょう。

身体は“都合よく”は変わってくれません。「本気で良くなりたい」と思えるかどうか。
それが治療の成否を決定づけます。


当院の価値と料金について

大阪府内で、エコー画像を用いて筋膜状態を評価し、ピンポイントで施術できる鍼灸院は、2025年3月現在、当院のみです。

「高い」と思われる方もいらっしゃいますが、中途半端な施術で通院回数が増え、結局改善しないまま長期通院になるリスクを考えれば、早期に正しいアプローチを取る方が結果的に“安上がり”です。

私自身、整形外科勤務時代には多くのリチャード氏病のリハビリに携わってきました
安さや知識のない院を選んで、時間とお金を無駄にするくらいなら、最初から私を頼ってください
あなたの時間も、身体も、もっと大切にしていいはずです


あなたが選ぶべきは、どの選択肢ですか?

  1. リチャード氏病という病名すら知らず、何でも保険で済ませる整骨院

  2. 身体構造や病態の理解が浅いのに、腰痛専門を名乗る無資格の整体院

  3. エコーを使い、医療連携の経験もある当院

選ぶのはあなたです。
でも、痛みと付き合っていくのは“他人”ではなく“あなた自身”です。


最後に──痛みが続くのは、あなたの“選択”の結果かもしれません

リチャード氏病に限らず、体の痛みは“症状”であって“原因”ではありません。
その根本を見ようとせず、誤魔化しながら放置するか──
今、きちんと向き合って、自分の体を守る選択をするか。

あなたの選択次第で、半年後の未来は大きく変わります。

 

リチャード氏病の痛みが軽減するかどうかはあなたの選択一つ

どうして今も痛みがあるのか、きちんとご自身のお体に対する意識や取り組む姿勢と向き合ってみましょう。

良くならず困るのは、私ではなくあなたです。

 

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